「色(肌)が白いね。
カラダが悪いんじゃないの?
病院で診てもらったら・・・」

小学生の時に近所のおばさんが母に言っていた。
しつこいくらいに何度も。

そのくらい肌の色が白かった。
でも病気なんてとんでもない。
ただの遺伝。

『幼稚園の頃』でも書いたけど、
父親の白さをそのまま受け継いだだけ。

その父と、父の仲間と山に登るのが好きだった。
速いね。足が強いねー。
褒められるのが嬉しくて、ガンガンスピードを上げる。

そんなお調子モンだった。

父の会社のバス旅行にも、よく連れて行ってもらった。
バスに乗って歌をうたう。
上手いねー。
これまた褒められるのが嬉しくて、調子に乗る。

小さい頃は素直だったのか、
『褒められることで伸びる子』だった気がする。

でも、子供なんてみんなそうか・・・

高学年になり、
いきなり乗り物酔いをするようになる。

きっかけは・・・
潮干狩りだった。

毎年、父と父の仲間と潮干狩りに行っていた。
その年も同じ。
早朝に家を出て、父親の仲間の運転で千葉へと向かう。

違いはメンバー。
道を知らない(?)運転手と、地図を読めない(?)参加者。

着かない。
乗っても乗っても着かない。

見えない。
海なんて全然見えない。

カーステレオ(懐かしい・・・)から流れるのは、
『演歌』

今でも口ずさめる懐メロ。
子供ながら虚しさを感じていた。

車に乗りっぱなしで・・・
このとき初めて酔って吐いた。
しかも一度だけでなく、何度も何度も。

吐いても吐いても、
状況は変わらず・・・

結局、諦めて群馬に帰ってきた。

なんてこった。
何しに行ったんだ。(吐きに行っただけなのか)

この時ばかりは父親に文句を言った。
車やバスに乗ると必ず気持ち悪くなる。

この時から、逃れられない乗り物酔いの人生がスタート。

って言うのは大げさで、
中学3年生の頃には治っていた。

続きはまた・・・