今から8年前、選択理論心理学に出会った。

選択理論心理学は1965年にアメリカの精神科医であるウイリアム・グラッサー博士により提唱された心理学である。

『幸せを育む素敵な人間関係』(柿谷寿美恵 著)に書かれる一説。

ハッとした言葉だった・・・

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5秒待って考えるのです。

「私が今、彼に言おうとしていること、やろうとしていることを言ったりやったりすることで、二人の関係は近づくだろうか、離れるだろうか?」
近づくなら言う、やる。
遠ざかるなら言わない、やらない。
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家庭、職場、その他の組織。

人は誰でも身近な人とのより良い関係を望む。
だけど、その難しさに多くの人が悩む。

「意見が合わないね。」
「言っていることが全然わからない。」
「ふざけるな・・・」
「勝手にすれば・・・」

時に相手の嫌がることをワザという。
相手がさらに怒ると分かっていながら。

なぜ?

自分の考え・思いを押しつけたいから。

そんなことでいい関係になれるはずがない。
5秒間考えてから言葉に出す。

近づくなら言う、やる。
遠ざかるなら言わない、やらない。

この習慣が人間関係をもっともっとよくする。

選択理論心理学のことを内的コントロール心理学という。
これに対し、外的コントロールと呼ばれる心理学がある。

外的コントロールは、

人間の行動は、外部からの刺激に反応することで起こる。

・電話が鳴ったから受話器を取る
・赤信号だから止まる
・宿題をやってこなかったから生徒を怒鳴る
・態度が悪いから生徒に体罰を加える

私の行動は誰か、何かのせいである。
私は他者の行動を変えることができる。
人から言われたことをやっているのだから私に責任はない。

そのように考える。

内的コントロールは、
内的コントロール
あらゆる現象や状況は情報にすぎない。
私たちは、情報をもとに、自分で判断したその時自分にとって最善と思われる内発的に動機づけられた行動を「選択」している。

・雨が降ったから憂鬱だ (憂鬱になることを選択する)
・生徒を怒鳴る行動を選択する
・生徒に体罰を加えることを選択する

よりよい方法があることを知り、その効果性に気づけば、行動は変わるかもしれない。
自分が選択したことだからすべての責任は自分にある。
そのように考える。

内的コントロールである、選択理論心理学。

より良い関係を築くために学ぶべき心理学だ・・・